家計メモをつけていると、実際に買った物だけでなく、「買うか迷った物」も一緒に書きたくなることがあります。あとで思い出すためには便利ですが、支出の記録と混ざると、何を買ったのか、何を迷っていただけなのかが分かりにくくなります。
そんなときは、買うか迷った物を支出欄へ入れず、金額を書かない別欄に残します。目的は、買う理由を固めることではありません。まだ買っていない物を、買った記録とは別にして、あとで落ち着いて見返せるようにすることです。
支出欄とは別に「気になる物」欄を作る
まず、家計メモの中に小さな別欄を作ります。名前は「気になる物」「迷い中」「あとで確認」など、自分が見てすぐ分かる言葉で十分です。
この欄には、まだ買っていない物だけを入れます。買った物、支払い済みのもの、レシートを見て記録するものは、いつもの支出欄へ残します。欄を分けるだけで、記録済みの支出と、これから考える候補を混ぜずに済みます。
迷った物を支出欄の余白へ書き込むと、あとで見返したときに購入済みの記録のように見えることがあります。別欄に置いておけば、「これはまだ考えているだけ」と分かる状態を保てます。
金額を書かず、三つだけ残す
別欄に残す内容は、細かくしすぎないほうが続けやすくなります。金額や比較の情報を入れず、次の三つだけに絞ります。
- 品名の代わりになる短い言葉:自分が思い出せる範囲の呼び方
- 使う場面:どこで、何のために気になったか
- 次に確認すること:家にあるか、置き場所があるか、使う予定があるか
ここで詳しい条件を書き始めると、家計メモが検討メモに寄りすぎます。買うかどうかを決める前の入口として、思い出すための言葉だけを置きます。
支出欄へ移すのは買ったあとにする
気になる物欄に書いたからといって、支出として扱う必要はありません。実際に買ったあとで、必要なら支出欄へ移します。
買わなかった物や、まだ迷っている物は、そのまま別欄に残してかまいません。支出欄へ移す条件を「買ったあと」と決めておくと、家計メモの中で記録の意味が変わりにくくなります。
確認した結果、今は追わなくてよいと思った物は、消すか、「見送り」と短く添えます。理由を長く書かなくても、支出ではなかったことが分かれば十分です。
別欄の書き方の例
以下は架空の記入例です。金額や特定の商品名ではなく、あとで自分が思い出せる言葉だけを残しています。
| 欄 | 書く内容 |
|---|---|
| 支出欄 | 買った物だけを記録する |
| 気になる物 | 台所で使うもの|置き場所を確認 |
| 気になる物 | 外出時に使うもの|今ある物を見直す |
この例では、支出欄には買った物だけを置き、迷っている物は別欄へ分けています。別欄の言葉は、買う理由を説明するためではなく、次に何を確認するかを思い出すための目印です。
見返すときは別欄だけを見る
家計メモを見返すときは、最初から全体を読み直さず、気になる物欄だけを見ます。支出の記録を直す作業と、迷っている物を確認する作業を分けるためです。
別欄を見たら、各行に対して次の確認が終わったかだけを見ます。家にある物を確認した、使う予定がなくなった、置き場所が決まらないなど、分かったことがあれば一言だけ更新します。
買うか迷った物は、支出欄へ混ぜず、金額なしの別欄へ残します。品名の代わりになる短い言葉、使う場面、次に確認することだけを書けば、家計メモを支出記録として保ちながら、あとで考えたい物も見失いにくくなります。