学習を再開しようとして、机やノートを開いたあとに「前回、何から見ればよかったか」と迷うことがあります。内容を忘れたというより、最初に開くものを選び直すところで止まってしまう状態です。
そんなときのために、学習を終える前に次回最初に開く資料の名前だけを残すメモを作ります。長い振り返りや予定表ではなく、再開した瞬間に見る入口を一つに絞るための短いメモです。
残すのは内容ではなく資料名にする
再開用のメモに内容まで書こうとすると、どこまで説明するか迷いやすくなります。要点、感想、分からなかったことを全部入れようとすると、メモを書くこと自体が負担になります。
ここで残すのは、学んだ内容のまとめではありません。次に最初に開く資料の名前だけです。
次回最初に開く:英単語ノート
次回最初に開く:講義プリント3枚目
次回最初に開く:問題集の第2章
次回最初に開く:前回の読書メモ
資料名が一つ決まっていれば、再開時に「どれを見るか」を考え直さずに済みます。そこから内容を思い出すか、続きを読むか、印を確認するかは、開いてから決められます。
資料名は、次に手を置けるものから選ぶ
最初に開く資料は、いちばん重要な資料でなくてもかまいません。選ぶ基準は、次回の自分が手を止めずに開けるかどうかです。
候補にしやすいのは、次のような資料です。
- 前回最後に見ていたノート
- 次に読む見出しが分かるプリント
- 途中まで使った問題集のページ
- 分からない言葉に印を付けたメモ
「いつか見るかもしれない資料」まで入れると、再開時にまた選び直すことになります。次に座ったとき、最初の一動作につながるものだけを選びます。
書き方は一行でよい
メモは一行で十分です。丁寧な文章にしなくても、資料名が分かれば役割を果たします。
次回最初に開く:青いノートの「例の整理」
次回最初に開く:プリント「比較の表」
同じ名前の資料が複数ある場合だけ、少しだけ目印を足します。色、見出し、ページの位置など、探すときに使う言葉を添える程度でかまいません。
反対に、「しっかり復習する」「次は集中して読む」のような気持ちだけを書くと、何を開けばよいかは残りません。再開用のメモでは、気合いより資料名を優先します。
メモは終える直前に書く
資料名メモは、次回の開始時ではなく、今回の終わり際に書きます。終える直前なら、どの資料を見ていたか、次にどれを開けば戻りやすいかをまだ覚えています。
手順は短くできます。
- 机や画面にある資料を見渡す
- 次回最初に開くものを一つだけ選ぶ
- その資料名を一行で書く
- 次に学習を始めるとき見える場所へ置く
紙のメモ、ノートの端、予定表の一行など、使う場所は自由です。特定の教材やサービスを使う必要はありません。次に始めるとき、自然に目に入る場所にあれば十分です。
再開したら、まずその資料だけを開く
次に学習を始めるときは、ほかの資料を探す前に、メモに書いた資料だけを開きます。開いてから、読む、印を見る、前回の続きを探すなど、その場で次の動作を決めます。
もし開いてみて違う資料が必要だと分かったら、その時点で取り出せばかまいません。最初の資料名は、学習の成果を約束するものではなく、再開時の入口を一つにするための目印です。
学習を終えるたびに、次回最初に開く資料名を一つだけ残す。これだけでも、次に戻ったときの「どこから見るか」を選び直す時間を減らしやすくなります。