会う約束や電話の時間を決めたいのに、「いつがいい?」と聞いたまま話が進まないことがあります。相手に選んでもらいたい一方で、すべての候補を考えてもらう形にはしたくない。そんなときは、自分が対応できる日時を二つに絞って送る方法があります。
ポイントは、用件を短く示し、二つの候補を同じ形で並べ、どちらも難しい場合の返し方を添えることです。相手の事情や返事を決めつけず、選べる範囲だけを見やすく伝えます。
この記事では、日程を決めたいときに使えるメッセージの組み立て方と、場面別の例文を紹介します。
基本は「用件+二つの候補+難しい場合」の3点
候補を二つに絞るメッセージは、次の3点で組み立てられます。
- 用件:何の日程を決めたいのか
- 二つの候補:自分が対応できる日時
- 難しい場合:別の候補を教えてもらう一言
たとえば、「今度会う日を決めたいです。私は水曜の19時以降か、土曜の14時ごろなら空いています。どちらも難しければ、都合のよい時間帯を教えてください」という形です。
候補を出す側が先に自分の予定を確認しておくと、相手が選んだあとに再び調整し直す場面を減らせます。曜日だけでなく、日付や時間帯まで書くと、何を選べばよいかが見えやすくなります。
候補を並べるときの4つの整え方
1. 二つとも実際に選べる日時にする
一方を選ばれてから「やはり難しい」とならないよう、送る直前に予定を確認します。まだ確定できない時間は候補に含めず、「確認してから改めて送ります」と分けて伝えます。
2. 日付と時間の書き方をそろえる
「水曜の夜」と「土曜の14時」のように細かさが違うと、追加の確認が必要になることがあります。「8月12日(水)の19時以降」「8月15日(土)の14〜16時」のように、二つを同じ粒度で並べます。
3. 選択を急がせる表現を足さない
返事の期限が必要なら、その理由と時刻を簡潔に書きます。期限がない場面で「早めに」「なるべくすぐ」と急かす言葉を重ねる必要はありません。
4. どちらも難しい場合の出口を残す
二つのうち一方を選ぶことだけを求めず、「難しければ別の候補を教えてください」と添えます。相手の予定を推測せず、提示した範囲では合わない可能性も残した書き方です。
場面別に使えるメッセージ例8選
以下はすべて架空の例です。実際に使うときは、日付、時間、場所、相手との普段の言葉遣いに合わせて調整してください。
1. 友人と会う日を決めたいとき
今度会う日を決めたいんだけど、私は12日(水)の夕方か、15日(土)の午後なら空いているよ。どちらか都合は合いそう? 難しければ、別の日も考えよう。
利用場面:親しい相手と、まず日だけを決めたいとき。
注意点:「別の日も考えよう」と書く場合は、自分にもほかの日を確認する余地があるときに使います。
2. 食事の時間を決めたいとき
土曜日の食事、18時と19時ならどちらがよさそう? 私はどちらでも大丈夫です。両方難しければ、希望の時間を教えてください。
利用場面:日は決まっていて、開始時刻だけを選びたいとき。
注意点:店の営業時間や予約状況が未確認なら、時間が確定したように書かず、「まず希望を聞かせて」と目的を明確にします。
3. 電話する時間を相談したいとき
少し電話で相談したいことがあります。今日の20時ごろか、明日の18時ごろなら時間を取れます。どちらも難しければ、話しやすい時間帯を教えてもらえますか。
利用場面:通話の用件と、おおよその開始時刻を先に伝えたいとき。
注意点:「少し」が何分程度か決まっている場合は、「10分ほど」のように自分の見込みとして添えると、相手が判断しやすくなります。
4. いったん保留になった予定を再調整するとき
前に話していた予定について、改めて日を決めてもいい? 私は21日(金)の夜か、23日(日)の午後なら空いています。今は決めにくければ、また確認できる時期を教えてください。
利用場面:以前のやり取りから時間が空き、もう一度候補を出すとき。
注意点:返事がなかった理由を推測せず、どの予定について連絡しているかだけを示します。
5. 複数人の予定を決めたいとき
次に集まる候補を二つに絞りました。Aは26日(水)19時から、Bは29日(土)14時からです。参加できるほうを教えてください。どちらも難しい場合は、そのように返信してもらえれば大丈夫です。
利用場面:グループで、全員が同じ形式で答えられるようにしたいとき。
注意点:全員参加が必要なのか、参加できる人で決めるのかによって次の進め方が変わるため、必要なら回答後の決め方も一文で伝えます。
6. 日時と場所をまとめて選んでもらうとき
待ち合わせは、12日(水)18時に駅前か、15日(土)13時に図書館前のどちらかでどうでしょう。都合の合うほうを教えてください。どちらも難しければ、日時を分けて考えましょう。
利用場面:二つの案を、日時と場所の組み合わせで示したいとき。
注意点:選ぶ項目が増えると返答が複雑になります。日時だけ先に決められるなら、場所は次のやり取りへ分けます。
7. 返事の期限があるとき
予約の確認をしたいので、12日(水)18時か、13日(木)19時のどちらがよいか、10日(月)の20時までに教えてもらえますか。どちらも難しければ、その旨だけでも大丈夫です。
利用場面:予約などのために、返事を受け取りたい時刻が決まっているとき。
注意点:期限は「今日中」のような曖昧な表現を避け、自分が必要としている日時を示します。相手が期限までに応じられるとは限らないため、返答がない場合の扱いも必要に応じて決めておきます。
8. 丁寧な言葉で候補を出したいとき
日程について、私は12日(水)の15時以降、または14日(金)の午前中でしたら調整できます。ご都合の合う時間はありますか。いずれも難しい場合は、別の候補をお知らせください。
利用場面:少し距離のある相手に、落ち着いた言葉で候補を伝えたいとき。
注意点:過度にへりくだる表現を重ねず、何を回答してほしいかが見える文面にします。
返事を受け取ったあとの一文も用意する
相手が候補を選んだら、日時をもう一度書いて確認します。
ありがとう。それでは、15日(土)の14時にしよう。場所は駅前で大丈夫?
どちらも難しいと返ってきた場合は、新しい候補を一度に増やしすぎず、相手が対応しやすい曜日や時間帯を聞きます。
教えてくれてありがとう。平日と週末なら、どちらのほうが予定を確認しやすい?
ここでも「忙しいんだね」などと理由を決めつけず、次に必要な情報だけを尋ねます。
送る前のチェックリスト
- 何の日程を決めたいのかが最初に書かれているか
- 二つとも自分が実際に対応できる候補か
- 日付、曜日、時間の書き方がそろっているか
- 相手に答えてほしいことが一つに絞られているか
- どちらも難しい場合の返し方が書かれているか
- 相手の都合や返事の理由を決めつけていないか
- 必要のない返事の催促を加えていないか
まとめ
予定を決めたいときは、「いつがいい?」だけで相手に選択を委ねる代わりに、自分が対応できる候補を二つ示せます。用件、二つの候補、どちらも難しい場合の返し方を一つのメッセージにまとめると、次に答えてほしいことが明確になります。
候補は両方とも実際に選べる日時にし、日付と時間を同じ形で並べます。相手の事情を推測せず、合わなければ別案を出せる余地を残しながら、普段の言葉遣いに合わせて短く整えてみてください。