仕事を頼まれたものの、予定や作業量を見なければ引き受けられるかわからない。そんなとき、その場の勢いで「できます」と答える必要はありません。
大切なのは、即答を避けることではなく、依頼を受け取ったことと、いつ返答するかを先に伝えることです。この記事では、確認時間をもらうときの基本形と、チャット・口頭・メールなどで使える例文を紹介します。
即答できないときは「受領・確認・返答時刻」の順で伝える
返事を保留するときは、次の3点を短くまとめます。
- 受領:依頼を受け取ったことを伝える
- 確認:何を確認してから答えるかを伝える
- 返答時刻:いつまでに返事をするかを伝える
ご依頼ありがとうございます。現在の予定を確認し、本日15時までに対応可否をご連絡します。
「確認します」だけで終えるより、返答の目安を添えるほうが、依頼者も次の判断をしやすくなります。引き受けるか断るかは、確認後に決めれば構いません。
返事の前に確認したい4つのこと
保留する時間を長くしすぎないために、確認する項目を絞っておきましょう。
- 期限:いつまでに必要か
- 作業範囲:どこまで仕上げれば完了か
- 所要時間:手元の情報でおおよそ見積もれるか
- 優先順位:進行中の仕事とどちらを先にするか
依頼内容が曖昧な場合は、予定を確認する前に期限や完成イメージを質問します。条件がわからないまま可否を答えると、後から認識の違いが見つかることがあります。
状況別に使える例文10選
以下は、状況別に作成した架空の例文です。時刻や仕事名は、ご自身の状況に合わせて置き換えてください。
1. チャットで短く返す
ご連絡ありがとうございます。今日の作業予定を確認し、14時までに対応可否をお返事します。
利用場面:依頼内容は理解できていて、予定だけを確認したいとき。
注意点:「あとで返します」ではなく、自分が守れる時刻を具体的に示します。
2. 口頭で頼まれ、その場で判断できない
内容を一度整理してからお返事してもよいでしょうか。30分後までにお伝えします。
利用場面:会話中に依頼され、手帳や進行中の作業を確認したいとき。
注意点:口頭で返答期限を伝えたら、忘れないよう自分の予定にも残します。
3. 期限がわからない
承知しました。対応できる時間を確認したいので、希望の期限を教えていただけますか。期限を確認後、対応可否をお返事します。
利用場面:依頼内容はわかるものの、いつまでに必要なのかが示されていないとき。
注意点:期限を確認せずに「できます」と答えないようにします。
4. 進行中の仕事との優先順位を確認したい
ご依頼の件、確認しました。現在進めているAの作業との優先順位を確認したうえで、本日中に着手時期をご連絡します。
利用場面:新しい依頼を受けると、ほかの仕事の予定が変わる可能性があるとき。
注意点:単に「忙しい」と伝えるのではなく、何を確認するのかを示します。
5. 作業範囲が大きく見える
ご依頼ありがとうございます。必要な作業範囲を確認してからお返事したいので、明日の午前中までお時間をいただけますか。
利用場面:複数の工程がありそうで、すぐには所要時間を見積もれないとき。
注意点:確認に一日以上かかる場合は、途中でわかったことや次の連絡時刻も共有します。
6. 経験の少ない仕事を頼まれた
ありがとうございます。必要な手順と所要時間を確認したうえで、16時までに対応できる範囲をご連絡します。
利用場面:初めて扱う内容で、調べずに可否を判断しにくいとき。
注意点:不明点を隠して引き受けず、「対応できる範囲」も含めて返答します。
7. ほかの人の予定も関係する
ご依頼を受け取りました。担当メンバーの予定も確認し、明日10時までに進め方をご連絡します。
利用場面:自分だけでは完了できず、ほかの人の確認や協力が必要なとき。
注意点:ほかの人の返答を待つ場合でも、自分から依頼者へ連絡する期限を決めます。
8. 急ぎと言われたが、すぐには可否を決められない
お急ぎの件、承知しました。まず11時までに対応の見通しをご連絡し、難しい場合はその時点でお伝えします。
利用場面:緊急性は理解したものの、現在の作業を止められるか確認が必要なとき。
注意点:急ぎの依頼ほど、長く保留せず、まず短い時間で一次回答をします。
9. メールで丁寧に返す
ご依頼いただきありがとうございます。内容を確認のうえ、対応可否とおおよその着手時期を本日17時までにご連絡いたします。恐れ入りますが、今しばらくお待ちください。
利用場面:社内外のメールで、受領と返答予定を丁寧に伝えたいとき。
注意点:長い事情説明は避け、相手が知りたい「可否」と「いつわかるか」を先に書きます。
10. 約束した時刻までに結論が出ない
確認にもう少し時間が必要なため、先ほどお伝えした返答時刻を16時に変更させてください。現時点では、作業範囲を確認しています。
利用場面:確認に時間がかかり、最初に伝えた時刻までに可否を決められないとき。
注意点:約束した時刻を過ぎてからではなく、間に合わないとわかった時点で連絡します。
返答期限は「最終決定」ではなく「次の連絡」でもよい
複雑な依頼では、短時間で最終的な可否を決められないこともあります。その場合は、最初から無理に結論を約束せず、「いつ見通しを伝えるか」を決めます。
本日15時までに、確認状況と最終回答の予定時刻をご連絡します。
このように段階を分ければ、確認不足のまま引き受けることを避けながら、返事を放置せずに済みます。
避けたい返し方
返答時刻を示さず「確認します」だけで終える
確認に数分かかるのか翌日までかかるのかが伝わりません。正確な時刻が難しければ、「午前中」「本日中」のように目安を添えます。
反射的に引き受け、後から条件を変える
予定を見ないまま「大丈夫です」と答えると、着手後に期限や範囲の調整が必要になることがあります。確認したい点があるなら、引き受ける前に伝えます。
保留の理由を長く説明する
進行中の仕事をすべて並べる必要はありません。「予定を確認する」「作業範囲を確認する」など、判断に必要な理由を短く伝えれば十分です。
送信前のチェックリスト
- 依頼を受け取ったことが伝わるか
- 何を確認するのかが短く書かれているか
- 次に連絡する時刻を示しているか
- その時刻を自分が守れるか
- 期限や作業範囲に不明点が残っていないか
まとめ
仕事の依頼にすぐ返事できないときは、「ご依頼ありがとうございます。予定を確認し、○時までに対応可否をご連絡します」という形を基本にします。
即答しないことよりも、返事がない状態を続けることのほうが、仕事の進め方を不明確にします。受領、確認すること、次の連絡時刻の3点を短く伝え、確認後に無理のない回答をしましょう。