学習メモに「例」と「考えた理由」を分けて残す二欄の作り方

学習中に気になった例を書き留めていると、あとから読み返したときに「これは資料にあった話なのか、自分が考えたことなのか」が分かりにくくなることがあります。例と感想を同じ行に続けて書くと、その場では自然でも、見返すと手がかりが混ざります。

そんなときは、学習メモを「見聞きした例」と「自分がそう考えた理由」の二欄に分けます。きれいなノートを作るためではなく、あとで戻ったときに、材料と考えを読み分けるための小さな型です。

左に例、右に考えた理由を書く

二欄メモでは、左側に見聞きした例を置きます。授業、読書、動画、会話などで出てきた具体的な言葉、場面、説明の一部を短く書きます。

右側には、その例を見て自分が考えた理由を書きます。感想を長く広げるのではなく、「なぜ気になったのか」「何とつながったのか」「どこがまだ分からないのか」を一つだけ残します。

例:
考えた理由:

欄の名前を先に分けておくと、例を写している途中で自分の判断を書き足しすぎることを防ぎやすくなります。反対に、考えを書く欄が別にあれば、ただの写しで終わらず、あとで見返すための理由も残せます。

例は短く、戻れる形にする

左欄の例は、文章を丸ごと写す場所ではありません。あとで元の説明へ戻れる程度に、短く残します。

  • 出てきた言葉や場面
  • ページ、見出し、問題番号などの場所
  • 例の中で気になった一部分

たとえば「比較の説明が分かりやすかった」とだけ書くと、あとでどの説明だったか探し直すことになります。「第2章の比較表、AとBを横に並べた例」のように、戻る場所と気になった部分を一緒に残します。

ここで大切なのは、例を正確に再現し切ることではありません。あとから資料やノートへ戻る入口を作ることです。

理由は一つに絞る

右欄には、自分がその例を残した理由を一つだけ書きます。理由をいくつも並べると、結局どこを見返したかったのかが薄くなります。

書き出しに迷うときは、次のどれか一つを使います。

  • 前に読んだ内容と似ていた
  • 言葉の違いがまだ曖昧だった
  • 自分の説明に使えそうだと思った
  • 反対の例も見てみたいと思った

理由は立派な考察でなくてもかまいません。「似ている気がする」「ここだけ分からない」のような短い言葉でも、例を残した意味は分かります。あとで読み返すときは、その理由を見れば、何を確かめようとしていたのかを思い出しやすくなります。

混ざったメモはあとから二欄へ分ける

すでに一行で書いてしまったメモも、消さずに二欄へ分け直せます。まず、その一行の中から見聞きした内容を左へ移します。次に、自分の判断や気になった点を右へ移します。

元のメモ:
この説明は前に読んだ話と似ていて、あとで比べたい。

例:
この説明

考えた理由:
前に読んだ話と似ている。あとで比べたい。

分け直すときに、新しい内容を足す必要はありません。元の一行にある材料を、例と理由へ置き直すだけです。分けても右欄に何も残らない場合は、そのメモは写しとして扱い、無理に感想を作らなくてもかまいません。

読み返すときは右欄から見る

あとで見返すときは、最初に右欄を見ます。右欄には、その例を残した理由があるため、今の自分が何を確かめたいかを選びやすくなります。

理由を見てまだ気になるなら、左欄の例へ戻ります。もう必要ないと思ったら、左欄を詳しく読み直さずに閉じてもかまいません。二欄は、全部を復習するためではなく、戻る必要がある例だけを見つけるために使います。

この方法は、成績、合格、理解度や能力の向上を保証するものではありません。見聞きした例と自分の考えを混ぜずに残し、あとで読み返すときの入口を分けたい場合の整理方法です。

まとめ

学習メモで例と自分の考えが混ざると、あとから見たときに、どこまでが材料で、どこからが自分の解釈なのか分かりにくくなります。最初から「例」と「考えた理由」の二欄を作ると、見聞きした内容と自分の反応を分けて残せます。

左欄には戻れる形の短い例を、右欄にはその例を残した理由を一つだけ書きます。長い考察にしなくても、例と理由が分かれていれば、次に読み返すときに必要な場所へ戻りやすくなります。

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